【毎週名馬】1988年オールカマー・スズパレード

 僕はオールカマーというと「復活の舞台」としての印象ばかりが先立つのだが、それを形作ったのは恐らく1999年の勝ち馬ホッカイルソーであろう。なるほど、盛りの過ぎたはずの7歳(新馬齢表記)秋、そして屈腱炎による休養を挟んで3年半ぶりの勝利がレコード駆けだったのだからそりゃ鮮烈だ。ホッカイルソーの復活以後も2010年のシンゲン、2017年のルージュバック、2018年のレイデオロといった辺りは、多々の苦

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【毎週名馬】1991年アメリカジョッキークラブカップ・メジロモントレー

 美浦の大御所・横山典弘も今年の2月で52歳になる。年間トータルの騎乗数自体は減少傾向だが、去る2019年も中央重賞5勝をマークし、その存在感は未だ絶大なものがある。  五十路を越えた今でこそ、その一挙一動に対して他の騎手が神経を尖らせるほどの重みを携えたように思える横山。しかし、かつては「ノリが吹いた馬は消し」という格言があったくらいで、騎手・横山典弘のイメージというものはむしろ軽い部類であった

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【毎週名馬】2002年ジャパンカップダート・イーグルカフェ

 さて、本邦では久方ぶりとなるデットーリ・フィーバーの到来である。とにかくマスコミ各位が御年四十八のランフランコ・デットーリを褒める、褒める、褒めちぎる。その褒め方の度合いたるや、土日で合計3勝の騎手をそこまで褒めんでも、というぐらい。絶賛×絶賛=大絶賛の嵐は、昨年後半期の話題をさらったジョアン・モレイラを巡る報道の勢いを凌ぐものがある。来日の過程こそいびつではあったが、もはやイタリアが誇る史上屈

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【毎週名馬】2000年府中牝馬ステークス・トゥザヴィクトリー

 よく知られている話だが、種牡馬ノーザンテースト導入以前の社台グループは現在のように盤石の立場であったとは言えず、その生産馬たちも「質より量」といった趣があった。1973年には西山牧場によって生産者リーディングの座を奪われたことも有名である。一介の古牝馬重賞に過ぎなかった府中牝馬S(1991年以前は「牝馬東京タイムズ杯」の名称で施行)を社台ファームが1977年、1978年と2連覇した事実は、当時の

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